第二章

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朝の会議が終わってから。 「家族、散り散りになったって総司が言ってたけど」 原田さんが言った。 「…はい」 「いつか会えるさ」 原田さんは優しい笑みを見せてくれた。 「それによ、空って広いだろ?家族や友達とも、この空では繋がってるって思えば、少し気が楽になるだろ?」 「新八っつぁんも、たまにはいい事言うじゃん」 永倉さんも藤堂さんも私を励ましてくれた。 「ありがとうございます」 私が笑うと、彼らも嬉しそうに笑った。 ……でも、 三人がいなくなった後、空を見上げた。
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