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痛みで顔をしかめたまま、私は声のする方を見た。
そこには、一人の青年がいた。
しかも、かなりの美青年。
彼は、楽しそうな笑みを浮かべて私を覗いていた。
……この人、どこかで会った事がある気がする。
「…誰?」
私が問うと、彼の笑みは苦笑に変わった。
「第一声がそれか。礼の一つや二つ、くれてもいいんじゃない?」
まあいいけど と、彼は再び笑う。
「僕は新撰組の一番組組長、沖田総司」
……しん、せんぐみ?
…え、あの……
新撰組って、あの新撰組ですか?
幕末の、あの有名な新撰組ですか?
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