第二章

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「土方さんって本当、不器用だよね」 背後からにょきっと沖田さんが出てきた。 「沖田さん!」 「君の元気がないから、外にでも行かせてやろうってやつだよ」 沖田さんの言葉を聞いて、私は土方さんが行った方向を見た。 「その甘味、僕が選んでもいい?」 「はい。沖田さん、甘味好きなんですよね」 「何で知ってるの?」 ……あ。 「あ、えっと……」 私は目を泳がせた。 「書いてありました」 「何に?」 「本に」
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