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「土方さんって本当、不器用だよね」
背後からにょきっと沖田さんが出てきた。
「沖田さん!」
「君の元気がないから、外にでも行かせてやろうってやつだよ」
沖田さんの言葉を聞いて、私は土方さんが行った方向を見た。
「その甘味、僕が選んでもいい?」
「はい。沖田さん、甘味好きなんですよね」
「何で知ってるの?」
……あ。
「あ、えっと……」
私は目を泳がせた。
「書いてありました」
「何に?」
「本に」
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