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「…そんなに珍しい?」
目を輝かせながら歩く私に沖田さんが言った。
「前から一度、京都には行ってみたかったんですよ」
「じゃあそれ、叶ったんだ」
「はい!」
私がそう言うと、沖田さんはクスクス笑った。
「あそこの甘味屋さんですか?」
私は、団子と書かれたのれんがかかっている建物を指した。
「うん」
そう言う沖田さんの目はキラキラしていて、本当に甘味が好きなんだろうなと思った。
「あっ、葛餅!!」
私は葛餅が置いてある棚の前に立った。
「葛餅好きなの?」
「はい!」
笑って答えると、沖田さんもニコッと笑った。
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