第二章

11/19
前へ
/450ページ
次へ
沖田さんはじゃあと呟いて、甘味屋の主人に向かって言った。 「葛餅をこれで足りるだけください」 「へい!」 主人はそう言うと箱に葛餅を詰めはじめた。 「…いいんですか?」 「僕も葛餅は好きだし、土方さんだって、特に何を買って来いって言ったわけじゃないからいいんだよ」 沖田さんはそう言って笑い、店を出た。 私も、甘味屋さんの主人から葛餅を受け取って店を出た。
/450ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3172人が本棚に入れています
本棚に追加