第二章
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「はい、花火」 私は沖田さんから手持ち花火を受け取った。 「江戸時代にも花火ってあったんですね…」 「後で帰ったらしようね」 独り言のように言うと、沖田さんは小さく笑って、私の腕を掴む。 「あっちで打ち上げ花火やるから行ってみようよ」 そう言うと、沖田さんは腕を掴んだまま小走りで走り始める。 「綺麗…」 現代の花火が少し恋しくなったけど、江戸の花火も綺麗だった。
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