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お祭りが終わると、あっという間に風は、秋の訪れを告げる。
「夏もそろそろ終わりだな……」
洗濯物を取り入れながら一人呟く。
記憶にまだ新しい、あの祭りの夜、皆でやった花火を思い出すと、無意識のうちに口元が緩んだ。
……でも、
私がこの時代に来たのは初夏だった。
どうしたら元の時代に戻れるのか、よく分からないまま季節は過ぎてゆく。
でも、元の時代に戻ったら、もう皆に会えないんだよね……
そう考えると、戻りたくないと思う自分がいた。
彼らがどんなに怖い人達なのか、知っていたはずなのに。
そんなこと、すっかり忘れていた――
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