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「いくつか質問してもいいかな?」
脇にいる近藤さんが言った。
「…はい」
少し怯えたように答えると、彼は微笑んだ。
「君、名前は?」
「望月まことです」
「京の人ではないようだが、どこの潘の出身かね?」
……潘、ですか。
えっと…、昔の地名とか分からない。
ペリーさんが上陸した海岸の近くなのだが……
浦賀って、知ってるよね?
「…浦賀、です」
「そんなに遠くから、一人で旅をしてきたのかい?」
「…えっと、気が付いたらここに……」
時代ごとぶっ飛んでました。
すると彼らは、何か考えるような仕種をした。
頭の上を言葉が飛び交う。
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