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そういえば、なんでタイムスリップなんかしたんだろう?
…確か、学校から帰る途中に、
物凄い音と衝撃を感じたような……
…って私、車に引かれたわけ!?
「おい、大丈夫か?」
障子の前の土方さんが言う。
「…あ、はい」
私が答えると、土方さんは視線を私から近藤さんへかえた。
そういえば、私の荷物どうなったんだろう?
今は、浴衣?着物?
とりあえず和服を着せられているのだが、私の制服は?
「あの…、私の荷物は…?」
「君の荷物ならあそこに」
襖の前の沖田さんが部屋の隅を指す。
そちらを向くと、確かに学生鞄が置いてある。
「服も汚れてたから洗ったけど」
「あ、そうですか」
「…君、変わった身なりをしていたね。最初は異国の人かと思ったよ」
…そっか、この時代、制服と学生鞄は変なんだ。
でも彼は深く追求してこなかった。
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