3169人が本棚に入れています
本棚に追加
/450ページ
…ん?待てよ、
鞄の中に日本史の教科書が入っている気がするよ…
……やばいよね、これ。
「…あの、鞄の中って……」
「見てないよ。それとも、見られたら困る物でも入ってるの?」
そう言いながら沖田さんは鞄の方へ移動した。
「いや、ちょっ、まっ!」
動こうとして、また身体に痛みが走る。
「総司!」
脇から彼を止める声がした。
近藤さんだ。
「女子の鞄を勝手に開けるなど!」
「はいはい」
近藤さんが言うと、沖田さんは私の鞄の前から襖の前へ戻った。
最初のコメントを投稿しよう!