─入学と入部─

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「お前、どっかで会ったことある?」 うん。もろ会ったことあるよ。中学の時、ずっと保健室で一緒にいたじゃん。 忘れちゃったの? 「いいえ。会ったことありませんが、どなたかと勘違いしてませんか?」 とっさに口をついてでた言葉。あまりにも冷たい目で睨みながら吐き捨てた。 「ふーん…。…よしっ!気に入った、強制入部!!拒否権無し!!」 「ほえっ!?」 げっ!素がでた! "ほえっ"ってぇの直しておくんだった。 「ほえっ、か。今のが本当のお前か。」 本当の私? それが、なんなの? 「ただ、おかしなやつだなっ、てよ!!」 「!?」 私の心、読まれてる!? 「今"心読まれてる"とか思ったろ?俺は、心なんか読めませーん!"お前の嘘"くらい見抜けるさ!」 絶対に読めるって!!読んでるって! "お前の嘘"くらいって… 「なにしろ、部長だからな!」 そうだよね。 私だけじゃ、ないよね。 "私だから"じゃ…。 コレって私、見惚れてる?
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