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「……さて、今日はこれで終わりかな?」 ---……充分過ぎるくらい分かっていた事だから、気持ちを切り替えるのはもう慣れたモノで。 変わり身の早さに、自分でも微妙な感情が湧く。 それなら、いっそ諦めることが出来たらいいのに、なんて。 また、叶わない願いを口にしては、胸に蓄積される言葉では言い表せない感情と戦うんだ---……。 「良いなぁ、おじーちゃん。これで終わりなんだ」 「あ、そっか…。亀はまだ仕事入ってたんだよな」 「そーだよ。ま、好きな事やらせて貰ってるんだから、苦じゃねーけど」 そう言いながらも、疲労の色は隠せない亀の額に手をやれば、ふっと表情を緩ませた。 「---……あんまり無茶するなよ?」 「…………ん、了解」 いつもより幼い表情で返事をして、次の仕事に向かった亀を見送った後、俺は帰路に着いた---……。  
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