第二章:謎の跡

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…‥んっ?ここはどこだ? 「あっ、玲子」 「あぁー、やっと気がついた!もぉーどうしちゃったのよー?いきなり倒れてぇー」 「えっ?」 「『えっ?』じゃないよぉー!まったくー。神奈が突然倒れて、そこに保健室の先生連れていくの大変だったんだよ?」 ってことは、ここは保健室か。 あっ!そうだ、俺はあいつを見て意識を失ったんだ! でも、どうして?俺は持病なんかないし、いきなり倒れるなんて…‥。 俺は、そう思いながら保健室の鏡を見た。 そこには、信じられない光景が目に飛び込んできた!? 俺の首にくっきりと、手の跡がついている!? 「うわぁー!」思わず俺は、声を張り上げてしまった。 玲子は俺がいきなり大きな声を張り上げたのでビックリしていた。 「どうしたの?」 と玲子が心配そうに声をかけてきた。玲子はその跡に気付き 「何その跡!?さっきはそんな跡なんて無かったのに!?」 俺はパニックに陥っていた。 玲子が慌てて保健室の先生を呼びに行った。 俺は恐怖でまた気を失った。 「先生はやくー!!」 「どうしたのー?ち、ちょっとまってぇー。先生も年なんだから!」 「先生遅いよ!」 玲子はそう言うと、保健室の先生の背中を押して、急いで駆け込んできた。しかし…‥俺は保健室にはいなかった…‥。 「あれ!?神奈ー!?おっかしぃーなぁー?先に帰っちゃったのかなー?アハハハハ」 玲子がそんな呑気なことをいってられたのも、それまでだった。 玲子が家につき母さんに「神奈はー?」 と聞いたが、母さんは、「あれ?玲子ちゃんと一緒に帰ってくるんじゃなかったの?」 母さんの言葉に、玲子は驚いていた 「えっ!?神奈まだ帰ってないの?」 「えぇ、まだよ、一緒じゃないの?」 「神奈、先に帰ったはずなんだけど…」 「そうなのー?まぁ、お腹がすいたら帰ってくるでしょ。さぁご飯ご飯!」 「は、はぃ…そうですよね!かえってきますよね!」 こんな時に俺の母さんも呑気である。 俺は、あんな状況におかれていたのに…‥。
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