第二章:謎の跡

6/7
前へ
/13ページ
次へ
ビルかなにかの倉庫みたいだ。 「でも、なんでこんな所に?」 倉庫の扉がギギギッと開いた…‥。 見知らぬ男が数人入ってきた。 全員同じ格好をしている。 変なマスクをかぶり、黒の長そで長ズボンでズボンをまくり上げていた。足は裸足だ。 その足は異様なまでに赤かった。 手も赤い。 奴らは血まみれだった。 「あ…‥」 その男達が喋ろうとした瞬間、俺は死を覚悟した。 しかし、その俺達の口からでた言葉は「あっ!?やっぱり人だ!大丈夫ですか?」 俺は自分がおかしくなったんじゃないかと疑ったが、その必要は無かったようだ。 どうやら俺はあまりの怖さに幻覚を見たらしい。 俺はその人達に助け出され、その日は難なく終えたが、またこんな事が起るかもしれないと思うと、俺は背筋が凍る思いだった。 俺は家に帰り、玲子に今日の出来事を洗いざらいすべて話した。 母さんには、心配をかけたくなかったから話さなかった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加