第一章:意外な転校生!?

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最近この夢ばかりだ。 いつもここで目が覚める。 最近、全く同じ悪夢を毎日見る。 だから寝るのは嫌なのだが、部活の疲労でいつも気がつかないうちに寝てしまう。 紹介が遅れたが、俺は桐原高校一年の武田 神奈(たけだ かんな)だ。 もちろん男だ。 よく「女みたい」と言われるが、俺は自分の名前を嫌だと思ったことは無い。逆に名前に「神」という文字が入っていてカッコイイので好きだ。 俺は今学校にいる。自己紹介をしているうちに学校に着いてしまった。 朝休みの教室では、女子たちがある噂話をしていた。 「ねぇねぇ、きいたー?最近無差別に人を襲う通り魔が近くにでるらしいよー」 「知ってる知ってるー。怖いよねー」 その時俺は、その話に興味を持たなかった。 その後すぐに授業が始まり俺は慌てて席についた。 放課後俺は、部活へいくために下駄箱を開いた。「んっ?なんだこれ?」下駄箱の中には、紙が一枚入っていた。 「『 死が訪れる 』なんだこれ?」 どうせ俺の友達の悪ふざけだと思い、それをゴミ箱に捨て部活へと急いだ。 部活が終わり、下駄箱を開くと、またあの紙が入っていた。 「ふざけんなよ!誰だよまったく」俺はブツブツ言いながら、その紙を捨て、帰路についた。 今、時刻は夜7時。今は秋なので太陽はとっくの前に沈んでる。このあたりは街灯も少ないのでほとんど真っ暗だ。 家が同じ方向の友達がいないので一人で歩いている。今朝の女子の話を思い出して「通り魔が襲うなら絶好の状況だなー」とか思っていた時、後ろで何かの気配がした。 振り向いたが何もいない。ちょっとぼうっとしたものが見えたような気がしただけだ。 「…ぼうっとしたもの?」そういえばどこかで見たような気がする。 しかし思い出せない。 どこで見たんだろう?そんなことを考えているうちに家に着いた。 「おかえりー!」 「な、何でお前が!?」 家に入ると、いとこの北谷 玲子(キタダニ レイコ)が目の前にいた。 玲子は、母方のいとこである。 「ジャーン!!ねぇ、神奈!明日から私も桐校生ー!」 「な、なにぃーー!?」
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