第二章:謎の跡

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俺と玲子は早足で帰った。玲子はとても怖がっていて俺の腕をずっと掴んでいた。頼りにされて嬉しかったが、俺もとても怖かった。何か後ろにいる気がしてならなかったが、一回も振り返らずに帰った。 家に着いた。二人とも息切れをしていた。母さんがとてもビックリしていたが「なんでもない」とだけ言っておいた。 俺は、昨日の紙のことを思い出していた。まさかあの紙は通り魔が入れたものなんじゃ!?もし、そうだとしたら…大変だ!?しかし、その心配も虚しく、その日の夜、ニュースでその通り魔が捕まったと放送していた。これで、安心して登下校できると思ったのだが…‥。次の日の放課後事件は起こった…‥。俺のクラスの田中 泰斗(タナカ タイト)が何者かに殺されたのだ。俺は、その事件の事で警察署に来ていた。「だから、俺は知らないよ!」泰斗が殺された時間にアリバイがないのが、俺を含めた数名だったらしく俺に疑いがかかっていた。俺は泰斗が殺された時、ちょうどコンビニに向かっていたのだ。 しかも泰斗が殺された現場がそのコンビニの近くなので話がますますややこしくなった。時間が午後八時になってやっと解放された。とりあえず警察の捜査が進むまで保留となった。パトカーの助手席に座った。警察が俺を家まで送ることになったからだ。
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