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『はぅ~無い、無いよ~どうしよう…』
私は電車の定期券を無くしてしまいお金も110円というとても悲惨な状況にいたのです
『これじゃあ電車にものれないしバスにも乗れないよ…』
絶対絶命!!もう諦めて歩いて帰ろうとしたそのとき後ろから声が聞こえ振り返ってみるとそこには天使、いや女神様がいたのです
「あの、なにか捜し物ですか?もしよかったら一緒に捜すよ?」
『……へ//(うわっめちゃくちゃ美人な人だぁ!!)』
振り向くと物凄く美人な女の人がこっちを見ていたのです
そう。この女の人が遥さんなのです
「?大丈夫?顔が赤いな。お…私のバイト先の喫茶店がこの先に在るからそこで話を聞こうか?」
『ふぇ…あ、はい…///』
そんなこんなで私は遥さんのバイト先まで来てしまいました
『そう。定期券を無くしちゃってお金も持ってないのか。困ったね?』
「は、はい…//(うわーん!!絶対ボケボケな子だって思われてるよぉ―!!!;)」
『ほらこれ、今日はこれで家に帰るといいよ。』
「…へ?」
私が心のなかで葛藤しているなかごそごそとエプロンのポッケから一枚の千円札を渡してくれた遥さん
「えぇ、だ駄目です!!そんな…」
『困ったときはお互い様ってね?大丈夫だから、ね?』
ふんわりと首をかしげて頬笑む遥さん、本当あなたは女神様ですか!!
「じゃ、じゃあ明日!!明日絶対に返しにきます!!」
ばんっと勢いよく立ち上がった私をビックリしたように見る遥さん
はぅ…やってしまった…;;
「ふふふ、そんなに慌てなくていいよ!!それに明日はお店が休みだから次は明後日になるかな?」
またもや綺麗に笑う遥さん…す、素敵すぎます!!
『じゃあ、明後日絶対返しにきます!!え、っとお名前を…』
「あぁ、藤堂遥だよ?富永桜ちゃん?」
『へ?なんで私の名前…』
「ほら、そこの通学カバンに書いてあるよ。それに何時もこのじかんにお店の前通よね?」
『あ、はい…通学路なんで//』
「何時も思ってたんだ、“桜”って名前可愛いなって」
『か、可愛いっ!!?///』
可愛い!!可愛い!!?
そ、そんな滅相もございません!!
「ふふふ、また明後日きてくれるなら今度はおいしいケーキも用意しておくよ」
『……はい//ありがとうございます//』
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