◎第1章◎

5/14
前へ
/26ページ
次へ
*********** ☆桜、6歳の頃☆ 『はい、めーちゃんきょうはどこに遊びにいきましょうか―』 *めーちゃんとは私の大事にしていた羊のぬいぐるみです ばんっΣ!! 「桜―っ!!!今から修行に行くぞ!!」 『しゅぎょ―?パパぁなぁにそれぇ?』 「修行は修行だぁ!!さあ早く支度をしろ!!」 『うん?めーちゃんもいっしょでいいの?』 「めーちゃん?そんな腑抜けたものはいらんっ!!さぁ行くぞ―!!」 『いやーめーちゃんー!!』 こうして私とめーちゃんの仲は引き裂かれたのでした。 ☆桜、10歳の頃☆ 「ほら、早くいかんか!!」 『うぅΣ絶対無理!!こんな高い所から落ちたら絶対死ぬ!!』 「大丈夫だ!!お前はわしの娘だ!!こんな崖の一つや二つ」 『絶対無理だ―!!!下が川でも絶対嫌!!』 「全く、臆病な奴だ。しょうがない今回だけは」 『はぁ~(諦めてくれた)』 「許すわけなかろう!!ほらっ!!」 ドスッΣ!! 『わぁあぁあ!!Σ』 この時ほど父親に殺意を覚えた時はありませんでした。 ********* とまぁこんな過酷な生活をしていたら慣れるどころか、男が苦手、受け付けない身体になってしまったのです
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加