パパ、お手伝いする

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「どうしたの? 熱でもある?」 「お前、もうすぐだろ? 心配なんだよ。」 歳の子供に莉桜は安心したように大きなお腹を撫でる。 「パパがお料理してくれるんだって。」 莉桜は再び微笑む。 「今赤ちゃんがお腹蹴った♪」 「ほんとー? ゆずもなでるー♪」 ゆずが撫でるとそれに応えるように蹴り返して来た。 「パパも撫でて♪」 「ああ。」 歳はそっとお腹の上に手を置く。 「元気に生まれてこいよ、げんごろう。」 「げんごろう?」 「コイツの名前だ。」 「女の子よ?」 全員が笑い出したのと同時に赤ちゃんがお腹を蹴った。
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