パパ、お手伝いする

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今日はみんなが大好き日曜日。 ゆずは朝から1人テレビに夢中だ。 「きゃー♪」 女の子に人気のアニメを見ているようだ。 「ゆず、おはよ…」 「パパ、めずらしいね。」 目をこすりながらリビングに現れた父 ―歳― はまぶしそうに目を細める。 歳は普段仕事の疲れのせいかお昼にゆずが起こしに行くまで決して起きることはない。 「今月、予定日だろ?」 「よて―び?」 「赤ちゃん生まれるだろ?」 ゆずはハッとして壁に掛けておいたカレンダーに目をやる。 「ほんとだ!」 8月9日の所にマークが付いている。 今日は8月1日。 ゆずが゙おねえさん"になる日が近付いて来たのだ。
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