パパ、お手伝いする

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「パパ、めのしたくろーい。」 「そうか? 心配で寝れねぇんだよ。」 確かに歳の目の下には立派なクマが出来ている。 「パパ、寝ないとダメだよ。」 「ゆず、ありがとな。 大丈夫だから。」 そう言ってゆずの頭を撫でると自然と足が台所に向かった。 そして歳は卵と取り出した。 「ゆず、腹減っただろ? 作ってやるよ。」 「やった―♪ じゃあ、だし巻き卵ね。」 ゆずの言葉にあからさまな眉間のしわが現れる。 「しゃーねーな。 ちょっと待ってな。」 「パパだいすきー♪」 「おい、卵落とすだろ!?!?」 「ごめんなさい…」 歳が作る所をゆずは専用の台に上がってじっと見ていた。
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