パパ、お手伝いする

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「おはよー。」 莉桜が疲れた表情で起きて来た。 「寝れなかったのか? クマひどいぞ。」 「諦めた。 30にもなればそうなるよ。 それより朝からどうしたの?」 「あわ―♪」 莉桜は違和感を覚え台所に向かう。 「あの…」 ボールに浮かぶ泡に唖然とする。 「だし巻き…卵…もどき?」 歳も思わず愛想笑いしてみる。 「分かった。 作ってあげるからあっち行ってて。 ゆずはパパと遊んどいで。」 「パパ、行こう♪」 ゆずに手を引かれ歳は後ろ髪を引かれるように台所を去った。
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