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響鈴は、ふと思い出した。
大輝と咲ノ川涼香の関係だ。
どういう関係なのだろうか?
仲が良い・・・・・わけではなさそうだ。
響鈴は駄目元で大輝に質問することにした。
「ねぇ、大輝。聞きたいことがあるんだけど・・・」
「はい?」
大輝は、手を止めて響鈴の方を向く。
「咲ノ川会長とどういう関係なの・・・・・?」
「!!?・・・・・ぁ、えと」
大輝は言葉を濁らせる。
それを見て響鈴は焦る。
「あ!ごめんっ!無理に言わなくていいわ。咲ノ川会長のこととか知りたかっただけだから・・・」
大輝は響鈴の言葉に反応した。
《咲ノ川会長のこととか知りたかっただけだから》
駄目だ。
あの人は・・・・・。
「大輝・・・・・?」
急に黙った大輝を心配そうに響鈴が見つめる。
「気をつけてください」
「え?」
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