590人が本棚に入れています
本棚に追加
響鈴は大輝の方へ視線を向ける。
大輝は真剣な表情で響鈴を見つめていた。
「だ、大輝・・・・?」
いつもと違う、真剣な表情で見つめられている響鈴はどきっとする。
「あの人には・・・・・。咲ノ川会長には関わらない方が良いです」
「・・・・なんで?」
大輝の言葉が気に入らなく、響鈴はいつもより低めの声で聞き返す。
「とにかく、関わらない方が響鈴様にとっても良いはずです」
大輝は淡々と話す。
さっきとは全く違う・・・・話し方。
「そんなこと・・・・。あなたに決められる筋合いはないわ」
響鈴は、立ち上がる。
そして、校内に入ろうと歩きだす。
「響鈴様っ!!私の言葉を・・・!!」
「わたしが・・・・!!わたしが、"関わる"か、"関わらない"かを決めるわ!!あなたが決めることではないでしょうっ・・・・・!!?」
響鈴はそう言うと、校内に入り、教室に向かって歩きだす。
「響鈴様!!!」
大輝が名前を呼んで呼び止める声が聞こえたが、響鈴は無視して歩いた。
最初のコメントを投稿しよう!