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一通り曲を弾き終えた。 響鈴は満足そうな表情でピアノを見つめる。 「素晴らしい演奏ですね」 「うわっ!!?」 急に後ろから声がしたので、響鈴は声をあげる。 その姿に声の主―大輝が驚く。 「も、申し訳ありませんっ!驚かすつもりは・・・・」 大輝は深々と頭を下げ、謝る。 「いいのっ!!謝らないでっ。ちょっとびっくりしただけよ」 ふふっと響鈴はほほ笑みかける。  
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