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みぞれ―黒龍の呪いとみぞれの想い
あの時、呪われたのは
お前じゃない。
お前の人生だ。
呪われているのは
お前ではない。
お前の行く先だ。
一歩踏み出せば、
お前はそれを強めることになる。
もしかしたら、
愛する者を失うかもしれん。
それでも
愛する者達とともに
いられるか?
…腕が震えているぞ?
怖いか?
「怖くなんかない…。
私は…私は…。」
そうだ私は…。
「私は愛する人とともにいたい。
私は絶対に愛する人を
失わない。
愛する人を斬るならば、
その手を私は斬り落とす。
たとえ両手があらずとも
たとえ脚さえあらずとも
私は愛する人のためならば、
いつでも笑顔を見せられる。
それが私の幸せだから。
それが私の人生だから。
これこそが私…みぞれだから!
私は恐怖には負けない。
こんなこと言うと
怒られちゃいそうだけど
私は愛する人…お兄ちゃんのためなら喜んで死ねる。
それくらいお兄ちゃんが
私にとって大切な人だから。
それが私の答えだから。」
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