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刃―キュール
部屋を出ようとした俺の
手を彼女がにぎりしめた
「行かないで…。」
彼女はたしかに眠っていたのに、
寝ぼけてでも、
俺のことを
思ってくれていた…。
彼女から
少しずつ離れていた
俺は…。
離れていても
彼女は…。
俺を思ってくれていた…。
そう思うと
なんだかすごく
泣きたくなった…。
でもそれよりも…
俺は優しく…
彼女を抱きしめた。
眠りながらも
彼女は優しくほほ笑み、
俺を癒してくれた…。
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