705人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふぁぁ………結局そんなに眠れなかったな………恨むぞ」
「あら、あなたが起きるから悪いのよ。私はただ熱がないか確かめてただけよ?」
「確かめるのに人の上に寝そべる必要があんのか?」
「体全体の脈も調べる必要があったのよ」
理由がものすごく理不尽に感じるのは気のせいではないだろうな。
「んじゃあ、俺は帰るから。じゃあな先生」
「また来てね~~」
誰がこんなところに来るもんか。
あの先生に関わるとろくなことが起きない。
例えば…………
「ちょっとそこの少年待ちたまえ!」
下駄箱の前で呼び止められるが、だるいから無視の方向で。
「だから、待ちたまえ!君には聞かなければならない事があるのだから」
「俺にはないので、さようなら」
「君には用がなくともこちらにはあるのだよ。
将兵一番から五番道を塞ぐんだ!」
「「「「「L・M・Lの名に懸けて!」」」」」
玄関へのいく道を変なバカな奴らに塞がれる。
どのくらいバカかと言うと………
鉢巻き、旗、リストバンド、Tシャツ、そしてそれ全てにL・M・Lの文字。
なんかの応援団かなんかですか?
最初のコメントを投稿しよう!