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「いい加減にしろよ。さっさと要件をいいやがれ」
「いや………君は本当に美菜先生に会わなくていいのか?我々の会に入ればその事も解消されるんだぞ?あの美菜先生の写真だって…………ほら」
「…………ちょっと貸してみ」
「い、いいだろう。大事に…………」
「ほら、みんな見てみ。
写真が………ビリッとな………さらにビリッとな」
とりあえず警察に通報しない代わりに写真を目の前で四等分にしてみる。
あーあ、顔が縦真っ二つになっちゃった。
「な、ななななななななななな!なんということを!大事な、大事な美菜先生の写真がぁぁぁぁぁぁ!」
「「「「「美菜、美菜先生がぁぁぁぁぁぁ!写真がぁぁぁぁぁぁ!」」」」」
うわっ、見てると大変面白いんですけど。
ちょっと気晴らしにはなったから帰るかな。
校門を抜けた辺りで後ろから『覚えてろよー!』、とありきたりな捨て台詞を吐くのが聞こえたが無視した。
歩きながら、ポケットに手を突っ込むと何か冷たく堅いものに当たる。
それを取り出すと大きなサファイアが顔を出した。
そういえば、朝こんなものを拾ったな…………どうしようか?
帰ってニュースやってるかな?
朝、女の子を事故から助けた場所にたどり着く。
そして、そこに何故か黒服のグラサンをかけた男二人組が電柱の下にいた。
かなり怪しいし、朝の事もあったので遠回りして帰ることにしよう。
急がば回れというしな。
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