プロローグ

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ピピピッ ピピピッ ピピガチャン …………………… 「うーん…………ねむ………」 目覚まし時計に起こされ、また平凡で捻りのない朝がきてしまった。 どうして人間は寝てしまうとこうも時間の流れが早いのか? もっと遅ければ寝ていられるのにな。 窓の向こうでスズメがチュンチュンと鳴いている。 その鳴き声に混じって朝っぱらから車の排気音が聞こえる。 ……とりあえず………飯だな…… ため息をつき、ひとまずは台所に向かって歩き出す。 ちなみに俺は親がいないフリーダムな一人暮らしをしている。 そのため、洗濯、掃除、料理といった家事は全て一人でやるしかないマイナスな事もあるわけで…………だるいな。 台所には昨日残ったスープが置いてある。 それを温めてご飯と一緒に食べるのが俺の朝だった。 スープというのは素晴らしい。 適当にぶち込んで、だしを作って煮るだけでもう出来上がるのだから。 そのため俺はスープの腕が人一倍うまく作れる。 あくまで、スープだけな!スープだけ! ここは大事なところなので二回言いました、先生は大事な事を二回言いました! 朝っぱらから何をやってんだろうな…………やはりだるいな。 あっ、スープが煮えちゃった。 と、ここから本編スタートです。
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