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「それに?」
「だるいじゃん、お金の管理とか」
俺のだるいですよ発言に辺りはシーンと静まり返った。俺まずいこと言ったかな?
「…………………クス」
んっ?
「ふふふ、ふふふ……」
「おい、なぜに笑う。笑うとこ無いだろうに。」
「すみません。その、単純な理由でお父様が負けてしまったなんて、少しおかしくて……クス」
「ふーん。そんなにおかしいのか。やはり、大金持ちは違うな……」
「そうなのかもしれませんね。
……………中尾さん、藤田さん、私決めました……」
「お嬢様、本当に宜しいので?ご主人様がお許しになるかどうか………」
「それは、私が説得しますので心配なさならないで下さい」
いったい何を話しているのかわからんが月見陰の目が少し変わった。
何か固い決意を決め込んだ真剣な目になった。
「す、鈴風さん!」
「はい、なんでしょうか?」
月見陰がこちらを凝視してくるし、元傭兵さん方は頑張れと言わんばかりに月見陰に応援の眼差しを送っていた。
いったい何が始まるのやら……
やべ、超だるくなってきた。
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