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金髪ハンマーの台詞からすると、緑頭のナイスミドルがさっき言っていた・・・
なんだっけ、名前忘れたけど、ナイスミドルが言っていた人だと思う。
「ああ、そのことですか。心配しなくてもちゃんと呼んできましたよ?」
「・・・なら良いんだけどよ」
ニコニコと言うよりももう少しにやけた様な笑顔で「私だけ先に戻ってきたんです」と言う赤毛美人の視線がちらりと玲に向いた。
ぞわっ
「・・・玲、なんかジ○リみたいな鳥肌の立ち方してるけどどうしたの」
「いや、なんか悪寒が・・・」
「レイさんとおっしゃるんですか?」
小声でのやり取りだったはずなのに、聞きつけて此方にやってきた赤毛美人が私達の前にしゃがみ込む。
「初めまして、私この村のギルド“蛍石”で受付をやっていますロックと申します」
悪意のない口調と笑顔で名乗られて、玲がこちらに視線を向けた。
ああ、うん。判るよその気持ち。
敬も私も無視してガッツリ玲に向かって言ってるもんね、その赤毛美人。
「・・・そりゃ、ご丁寧にどうも・・・えっと」
「取り敢えず名乗っといたら?」
一応名前だけ。と声を潜めて付け加えると玲は頷いた。
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