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「え?あ、うん。俺は玲、そんでこっちが姉の」
「遊です。あっちで簀巻きになってるのは父の敬」
あっち。と私達よりも酷い拘束状態(ギャグ漫画みたいな芋虫状態)の敬を顎で示すと、
その状態の敬に初めて気付いた様なロックさんは目を丸くした。
「お父様は何かしたんですか?」
「「ちょっとばかり暴れました、すみません」」
計らずしも同時に頭を下げた(と言っても、縄を打たれて座らされているから会釈程度)私達にロックさんはクスクスと笑った。
「ロック!話はそこまでにしとけ、ラスティさんがいらっしゃった」
「そうですか、それではレイさん、ユウさん。また後ほど」
ナイスミドルに声を掛けられて、残念そうな表情をしたロックさんは最後に一つ微笑んでから立ち上がった。
「・・・姉ちゃん、気のせいかな。俺の中の警報的なものが、ロックさんから全力で逃げろと告げているんだが」
「ノーコメント」
私の名前も口に出したけど視線はガッツリ玲だったし、多分間違いないとは思う。
ロックさん、阿部さん方面の方ですね。解ります。
解りやすく言うと二丁目系と言うか、芸関係の方と言うか・・・
って言うか、美人なのにもったいなー。
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