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空中キャッチに成功した唐揚げを、もちゃもちゃ咀嚼して飲み込んだナツは『えっとね』と少し首を傾げた。
『ここは、地球とは別の世界で・・・えーっと、簡単に言えばゲームの中と良く似た世界かな』
「ジャンルによっては平和だよな・・・ギャルゲーとか姉ちゃんが偶にやる乙女ゲーとか・・・ゼリー状の生き物消すパズルとか」
辺りが樹海な時点でそのフラグは諦めろ、弟よ。
いや、偶にファンタジー設定のギャルゲーとか乙女ゲーはあるけど。
それから、そのパズルゲーの可能性はあるけど、それそんなに安全じゃないと思うよ。
連鎖して、ファイヤー!とか攻撃するし。
『魔法があったり、ちょっと狂暴な野生動物が居る世界だよ?』
「へぇ、つまりはRPGみたいな世界なのか!面白れぇなー」
パシッと膝を叩いた父がキラッキラ目を輝かせた。
いや、うん、まあ確かにね?
面白いとは思う。
思うんだけどさ。
それと安全面とは全くの別問題だって気付いてパピー。
「って、そう言や。何でナツが喋れる様になったんだ?」
あっさり本人・・・本犬?に父が訊ねた。
ああ、そう言えばそこに疑問を持つの忘れてたなー。
いやいや、こいつぁうっかりでぇ
『ナビゲーター?だからみたい』
「ナビって、何が出来んの?俺達のステータスとかスキルとか見れんのか?」
玲がちょっとばかし目を輝かせた。
あ、その気持ち凄く解る。
レベルとかパラメーターとかがあるなら気にならない?
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