逮捕されました☆

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その時襖が開いた。 「あ、土方さんじゃないですか!待ちくたびれましたよ」 「悪いな。コイツが長州の奴か?」 入ってきた人と沖田さんが会話する。この人は土方さんって言うんだ。 「さっきから逃がしてくれ、ってずっと言ってるんですけど、どうします?」 「情報をはかせてから殺すか」 「嫌ですー!死にたくないですー!」 土方さんは沖田さんの隣に腰を掛け、じろじろと私の事を見てきた。 「見ないでください!」 「口だけは達者だな・・。」 「情報とか持ってないんで殺さないでください!」 「じゃあ組に入る?」 「総司!何言ってんだよ」 「ははは!冗談ですよ。でもこのコと1回手合わせしたいんですけど・・・」 「はあ?コイツと?・・どっからどう見ても弱そうじゃねえか」 「こーゆー子に限って強かったりするんですよ!」 「そーゆーもんか?」 2人で会話を進めてしまっている。 これじゃ手合わせした後、殺されるんだ・・・。 「お願いします!逃がしてください・・・」 もう嫌だ・・・。死ぬのは嫌だよ・・・・・。 土方さんと沖田さんはじっと私の顔を見ていた。 少し経って沖田さんがニッと笑った。 「じゃあ勝負してください」 「ええ!?何で・・」 「もちろんタダとは言いません。僕に勝ったら逃がしてあげます」 「・・・!本当ですか!?」 「総司!」 「さあ、やるかやらないかは貴方しだいです」 「や・・やります!」 「はあ・・・まったく。無意味な勝負を。総司に勝てるわけ無いのに」 「ふふ、楽しみです」 勝てるかどうかなんて分からない。 でも少しでも望みがあるなら・・・出来たんだから。 絶対勝って帰ろう!
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