沖田と勝負(暮葉)

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道場、と書かれた看板が取り付けてある所に入った。 数人の男の人が脇に座り、その中に竹刀を持って立っている沖田さんがいた。 「へえ、コイツが総司と戦う奴?」 「そうですよ~。」 「哀れにな・・・。何でよりによって総司と戦う事に・・・」 遠目で私を見る数人の人。 ああ、やっぱり不安だよ・・・。 「余計な事をいうな。ほら、始めるぞ」 土方さんはそう言いながら、私に竹刀を渡した。 「戦うんだ・・・・」 やっぱり・・・怖い。 手に上手く力が入らない。 頭も考えが追いつかない。 「早く!」 いつの間にか真ん中に移動した沖田さんが言う。 「は・・・はい!」 沖田さんの所へ向かう。 そう思ったとき。 「・・・・っ・・・」 頭痛がした。 頭が重く、力が入らない。 膝をついているだけでもえらい 。 「おい!どうした!?」 「大丈夫ですか!?」 そんな声が聞こえたが、私は倒れてしまった。
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