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「宿ってどこだろう?」
あまり外に出たことが無い私は、宿ってものが分からない。
「聞くか・・・」
ふと顔を上げた瞬間、目の前が真っ白だった。
「え?」
「遅いですね~、土方さんは!・・っておわっ!」
その声と共に倒れた。
そっか、人とぶつかって倒れたんだ。
にしても重い。
「あのっ・・・重い・・です」
「えええ!?あ、ごめんなさい!」
その人は急いで私の上から退いた。
「大丈夫ですか!?」
「あ、はい。なんとか・・・」
その人は私を起こしてくれた。
すると、その人の後ろから1人の男が。
「総司、何やってんだよ」
「この子とぶつかってしまって・・・」
「もうちょっと気をつけろよ・・・、大丈夫なのか?」
「は、はい!大丈夫です!」
「って大丈夫じゃないです!顔に傷が・・」
「え?ああ、コレくらい・・・」
「とりあえず屯所で手当てしましょう!いいですよね、土方さん」
「怪我をさせたなら仕様がないな」
「え、え?」
ぶつかった少年に手を引かれ、どこかに拉致された。
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