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「た、たまたま通りかかって見たの!べ、別にストーカーじゃないんだからね!」
私はストーカーって言ってるようなものだった。けれど鈴木くんが私の言葉に笑ってくれたから、全ての不安が私の中から消えたわけでして。つまり私はどこまでも鈴木くんが大好きなのだ。
「あ、そういえば、ソファーで凄いリラックスしてる熊のグッズ、佐伯(さえき)さんも好きなの?」
名字を呼ばれたことによって、感動のあまり私は鈴木くんにキスをするところだった。危ない危ない。
「そうだけど、何で知ってるの?」
鈴木くんとの会話の中でその話題は一度も出したことがないし、好きではあるけどグッズもメモ帳ぐらいしかない。
まさかメモ帳を見られたのでは!?とか思ったけど、それは有り得ないかな。だってバイト先にメモ帳は持ってこないし。私の頭の中は鈴木くんの言葉を覚えるために常に空っぽなのだ!だから勉強はできません。
「いや、何となくそう思っただけだよ(笑顔)」
「ばっきゅーん!(効果音)」
それは暑い夏の出来事でありながら、コンビニで働いている私達には涼しい思い出。私の王子様のおかげであれだけ嫌いだった夏がとーっても好きになっちゃいそう。むふふー。
鈴木くんと結婚したいと思う日々はこれからも続くのでしょう。とりあえず私は今日も鈴木くんが生きているから幸せなのでした。
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