1章

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紫苑は悲しそうな表情で桔梗を見上げ、泣きそうな眼で夏祭りに行きたいと訴える、勿論これは桔梗の許可を得る為であるのだが… 「禁止と言ったら禁止」 「ききょぉ~っ…」 小学校からの付き合いである桔梗は、その紫苑の思惑に簡単に気付き眩しい程の笑顔で桔梗は明るく答えたのだった。 そして夏祭りに行けない悲しみに暮れる紫苑の荷物と自分の荷物を手に持ち、さっさと帰るぞと声を掛け、慌てて追いかけて来る紫苑を背に桔梗は学校を出た。
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