魂世(ｺﾝｾﾞ)

光と闇の始まり

これらの目論みを憚るべく、神々は現世の人々を厳選し、愚かにも現世の人間に能力を与えた。

これが、『黄泉人』だ

黄泉人は、魂世住人が見える人の中から無作為に選ばれ、または現世で修行した選ばれし者にその役割を与えていた。

役割とは、単に悪霊を見つけたら神々に知らせる能力だ。

それは、現世で言う除霊能力者であったり、霊を強く感じたり見えたり出来る所謂、霊感のある者の事だ。

実は、現世の能力者は、その能力を用いて、魂を魂世に送れると錯覚させる事により、人々の降霊活動を活性化させ、不法に現世に侵入した悪霊をおびき寄せる役割だ。

実の所は、黄泉人から知らせを受けた魂世の警察の役割を持つ神が、悪霊を速やかに魂世に引き戻し、処罰していた。