光と闇の始まり

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時々、神々から黄泉人に選出される際に、現世の人は霊(神)を見る事になるのだが、残念にも悪霊視される。 悪霊と神の違いが、現世の人間にはわからない。 そのため、時々大騒ぎされる。 なぜなら神も元は人… 神々の考え方も様々で、たまに滑稽な失態を見せる。 それは神が、堂々と現れたら、神なのだから怪しまれないだろうとする怠慢な考えで、神が突然人間の前に現れて、悪霊と思われ皆に怯えられて大騒ぎするケースだ… なんとも浅はかで、愚鈍だ。 時々稀に、その騒ぎに便乗し本当に悪霊が現れ、生気を掠め取る事件がある。 それは、神としては大失態で、大問題となる。 そんな、何とも皮肉な結末を迎える場合もあった事から、そんな失敗事例を極力抑えるべく、ある特別な神が、作られた… その名は、偲伽(シカ)だ、彼らは表向きは仏や神に属さず、隠密に行動している 時には、悪霊と同じ行動をし、現世に紛れ込み対峙したりし。 または独自の判断で、黄泉人を選出したり、時には、その黄泉人とパートナーを組み、悪霊と直接対峙し、処罰する事がある… しかし、偲伽と手を組むのは稀で、相する黄泉人は余程特別な力がないといけない。 そんな特別に強い黄泉人を、悪霊達は畏怖の念からかいつしかこう呼ばれる様になった… 『閻魔』と… 偲伽と黄泉人が組むのは珍しい 力のバランスもさることながら色々と問題もある。 なにせ、現世では理解できない魂の世界と偲伽自身の説明が不可欠になる、さらには神と悪霊の存在を説明しなくてはいけないし色々と、面倒が多いからだ… もちろん口外すれば、黄泉人とはいえ例外なく処罰をしなければいけない。 つまり死だ… だから閻魔は非常に少ない
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