第1章

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「何し…」 「元気だよなー」 ………ん? 少年に向けた私の声は、同時に発せられた別の低い声に驚いて途切れた。 大人の男性の声だった。 周りを見ても、声の主らしき人物は見当たらない。 意外と近くで聞こえた声。 今も頭の中で響いている。 落ち着いた… 溜め息混じりの… でも優しさがある… 微笑んだような声…。 …今の声は…誰? 不安?緊張?恐怖?…それとも何かに期待してる? 何かってなんだ? 原因はよくわからないけれどドキドキと高鳴る鼓動。
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