2010年

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2位👑 「おそろし」宮部みゆき 心に傷を負い袋物屋に引き取られた姪のおちか…世の面妖な出来事を受け入れられる彼女に、同じような境遇の人が話を聞いてもらいに訪れるようになります。 おちかに降り掛かった悲しい事件、話を聞く度におちか自身も気持ちの整理を少しずつしていく様に感情移入してしまいます。 人の心の難しさをすごくうまく表現しています。 おちかが実家から着物を送られる場面では、選んだ着物から実母のおちかへの愛情が伝わってきて涙がほろりとこぼれました。 1位👑 「小暮写眞館」宮部みゆき 読み途中や読後はそれほど感動もなく、☆4つでした。 時間がたつごとに思い起こされる父、母、兄、弟の互いを思いやる気持ちがすごく分かってきて、今年一番忘れられない本になりました。 悲しい事件を乗り越えた、いや乗り越えている最中の家族の絆…思い合うからこそすれ違うもどかしさ…多くのことを学べる作品です。 特に私は母親にかなり感情移入してしまって、苦しかったです。 でもジャンルにしたら青春ミステリーで、高校生の男の子が心霊写真の謎に迫るというストーリーです。
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