心の糧

2010年

他にすごくよかった本

この２作品は続編になるので思い入れも強く評価も高くなっちゃいますが、他の一作品と比べるとフェアじゃない気がしてランク外にしました。

👑｢風の墓碑銘｣乃南アサ

音道貴子シリーズの最新刊です。
最初の｢凍える牙｣以降、久しぶりに滝沢刑事とのコンビを組む。
この２人のやりとり、噛み合わなさが面白いです。

ずっと２人を見ていたくて、読み終えたくない気持ちで読んでました。

不器用な２人の人間臭さたっぷりの作品です。

👑｢隠蔽捜査２｣今野敏

前作では警察庁の総務課長という超キャリアだった主人公が身内の不祥事により、所轄の署長に就任。

仕事人間で、実直で合理的だけど融通が効かなくて他人の気持ちに疎い変り者の性格がようやく読み手側に馴染んで好きになってきます。

真摯な署長としての仕事ぶりは素晴らしく、一方で署長の仕事ってこうなんだと思いました。

苦境に立たされたり権力争いに巻き込まれたりするなか事件捜査では手腕を振るって、お疲れさまとねぎらいたいです。