2011年

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58)「武士道セブンティーン」 誉田哲也☆☆☆ 一人称の青春小説だけど甘すぎないのはキャラの為せる業。 爽やかで読んでいて楽しいと思える作品だった。 前作のシックスティーンから登場人物の成長も大きく、味わい深くステップアップしてた。 娘に剣道を習わせたい衝動にかられる。 次作「エイティーン」も楽しみ。 59)「恐怖」筒井康隆(文藝春秋)☆☆ 文化人が多く暮らす街で起きた、文化人連続殺人事件。 次は自分の番ではないか、と主人公の作家の怯えがつのる話。 設定にも主人公にも共感しにくいので 怖がりまくる男の無様な姿を嘲笑う視点で読ませるものなのかもしれない。 皮肉な風刺めいたエッセンスは作者らしくちりばめられていた。 ミステリーとパニックホラーが混ざった作品だけど、どっちつかずの感触が否めなかった。
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