2012年

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印象に残ったのは、平四郎の「内なるお徳」の存在。 恋とか愛とかそんな妄信的な間柄じゃなくて 真っ直ぐな人としての信頼を受けた上で成り立つ姿で、 そんなふうに人の心に生きるお徳が羨ましい、と思った。 ミステリーであることを忘れるほど細部に心を動かされる表現が多いけど、 全貌が見えない事件を心の目で見通した弓之介。 終わり方も絶妙で、辛抱できずに下巻を取りに走らせる。 今、見てる景色が 下巻を読んだ後にはどう様相が異なっているのか 楽しみでならない。 しかしまた1ヶ月かかるかも…。
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