2012年

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14)「聖域」篠田節子 (講談社文庫) 文芸誌の編集者が退職した前任者の荷物から偶然見つけた小説のボツ原稿…読んでみるととても完成度の高い作品で未完のまま。 これを完成させて世に出すことを決意した編集者は作家を探す。 作家になかなかたどり着かないのがもどかしくもありより未完成の作品への興味を駆り立てられた。 神秘的でいて生々しく、現代物なのに時代物のような趣があり、既読の篠田作品の中では一番重厚感があった。 青森県が舞台で、厳しいテーマ(土着民俗や宗教)に関わらず面白く読めました。 作品の幅の広さに唸った☆☆☆☆
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