2012年

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16)「せんせい。」重松清(新潮文庫) 重松作品でよく脇役として登場する教師、そんな教師にスポットを当てた作品集。 子どもの頃は世界の狭さから、親や先生は絶対的な存在で全て正しいと思ってきたけど、成長するにつれ数々の矛盾に気付いたりしたなぁ、と自分の学生時代の思い出を浮かべながら読んだ。 今や子どもの担任より年上になると、いかに未完成な状態でその職に就いていたかと知る。 先生だって一人の人間で好き嫌いもあるし偏見も偏向もある。 …本を読みながら先生が身近に感じる反面、我が子の担任には人格者を求めてしまう自分のワガママに気付いた(苦笑) 短編集だから入り込めそうになると終わっちゃうから手軽に読みやすく、温かいけど複雑な気持ちになる☆☆☆
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