2012年

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22)「セカンド・ラブ」乾くるみ(文春文庫) 80年代にスキーをきっかけに付き合うことになった男女の話。 ミステリアスな雰囲気の女性の、控えめながらしっかり主張するお姫様的な一面が生々しくて面白かった。 登場人物のそれぞれにざらりとした嫌な感じがあったので、読中感は悪く読後感はむしろスッキリ。 一番イラッとしたのは、主人公が職場の先輩に独立の夢を語られてる時に言った、 お前は普段お金使わないから貯金結構貯まってるだろ?俺それも独立資金の一部として期待してるんだけど~みたいなくだり。 なんだこいつ。って久々にムカついた。 主人公の愚鈍さにも。 無意味な挿入話があったり、ラストは謎が放置したまま終わるし、 きちんと伏線があっての収束に慣れてる自分としては落ち着かない。 トリック重視でストーリー後付けみたいな。 でも女の怖さの描き方は好き☆☆☆
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