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25)「かあちゃん」重松清(講談社文庫)
「とんび」や「ステップ」の母子家庭版と安易に捉えていたら全然違った。
いじめられた男の子。いじめた男の子。友達だったのにいじめに加わった男の子。見てた女の子。熱血が空回りする教師。
謝る/許すという幼児の論理はとうに過ぎ、許さない/許されないという罪の中でどう生きていくか、厳しい話だった。
大人もこどももまだ未熟で、だけど未来はたくさんあって、その為にたいせつな1日を迎える。
そしてそれぞれに母親がいて、それぞれの絆があり、母親の影響がどれだけ大きいか痛いほど分かった。
何度も涙した。
今、現実にいじめに苦しんで自殺した事件が相次いでいて、加害者の実名がネットで流れるほど知られているが
彼らの本心はどこにあるのだろう?
彼らの親はどう導くのだろう?
多くを考えさせられる作品だった☆☆☆☆
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